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ビロードのように滑らかな被毛を持つ長毛種の猫ちゃん、バーマンをご存じでしょうか。ふわふわさらさらの柔らかい感触は、とても心地よさそうです。
もしも一緒に添い寝できたとしたら、いつのまにか深い眠りに誘われてしまうでしょう。バーマンがいないベッドでは、もはや快眠できなくなりそうですね。
シャム猫とペルシャ猫の相反する性格を同時に兼ね備えているバーマンですが、具体的にどんな感じなのか気になってしまいませんか。
クエスチョンマークが増殖していくまえに、今回の記事で性格に関する知識を増やし、バーマンのことを好きになって、いつか迎え入れていただけたら嬉しいです。
バーマンの性格

とても穏やかで愛嬌のあるバーマンは、純粋で気品のある神秘的な見た目だけにとどまりません。明るくて活発な性格と、物静かで温厚な性格という二面性という不思議な魅力を持っています。
バーマンは、いたずらが大好きで元気いっぱいのボーイッシュなシャム猫と、優雅と気品に満ちたフェミニンなペルシャ猫の血を受け継いで誕生しました。
二種類の個性的な猫ちゃんたちから、愛情豊かな表現力を譲り受けることで、バーマンの性格は異なる魅力にあふれていると言えるでしょう。
シャム猫から受け継いだ性格
甘えん坊
一緒に遊んでもらったり、撫でてもらったり、抱っこしてもらったり、飼い主さんについて回ったり、いつのまにか側に寄りそっていたり。
ことあるごとにひたすら甘えてくるので、あまりにもかわいすぎるから、手が離せなくなって苦笑いしてしまう飼い主さんも多いでしょう。
愛情深い
服の裾を引っ張ったり、指や手の甲を舐めたり、腕を引き寄せたり、肩にしがみついたり、背中によじ登ったり、体をこすりつけたり、お腹を上にして転がったり。
これでもかといった豊かな表現力で、とても深い愛情を示してくれるので、飼い主さんもバーマンへの愛おしさが倍増しますね。
人懐っこい
子猫の頃は警戒心を見せる子もいますが、飼い主さんや周囲が気になるような素振りを見せて、次第に仲良くなってくれるでしょう。
成猫になったら自分から距離を縮めるような行動を取りますので、初対面の相手でもスムーズに打ち解けてくれます。
社交的
バーマンは心のバランスが均等に保たれていて、サービス精神も旺盛です。飼い主さんに忠実で、日頃から厚い信頼を寄せてくれると言われています。
同居している家族や来客、人間の子供や他のペットにも懐いてくれるので、みんなで和やかな時間を過ごして楽しい生活を送れるでしょう。
好奇心旺盛
人間のことが大好きで、特に飼い主さんの動きに興味を持ちます。パソコンのキーボードにちょっかいを出したり、洗濯物をぐしゃぐしゃにしたり、雑誌や新聞の上に乗ったり、コップや湯飲みに手を突っ込んだり。
ありとあらゆる物事に関心を示して、手を変え品を変え飽きることなく遊びます。飼い主さんがベッドの脇などに隠したおもちゃを探し当てたり、放ったボールを咥えて取ってくることもできます。
具体的な性格を解説

シャム猫から血を受け継いだバーマンは、スキンシップが大好きで明るくて朗らかな性格です。もし色で例えるならば、情熱的な赤色といった感じでしょうか。
バリエーション豊富な性格のなかでも、際立って目につくであろう魅力があるのですが、みなさんも気が付きましたか。そう、それはストレートな甘え方とエネルギッシュな愛情表現です。まさにピカイチと言えるでしょう。
個体差はありますが、たいていのバーマンは、同居している家族や他のペットなど誰とでも仲良くしてくれます。初対面の来訪者にも怯えることなく愛嬌をふりまき、とくに気に入った相手には、全身を委ねて心を許します。
バーマンは人見知りしないところが長所なのですが、あまりにも無防備かつ無邪気すぎて、思わず飼い主さんが来客に対して嫉妬してしまうかもしれませんね。

バーマンには、甘えん坊で人懐っこい反面、寂しがりやさんなところもあります。

ストレスで鳴き続けたり毛をむしったりするので、長期の不在は難しいでしょう。

飼い主さんが一人暮らしなどの場合には、お友達を増やしてあげるといいですよ。

他の種別とも仲良くなれるから、犬さんやウサギさんを迎えてあげるのもいいね。
バーマンは、飼い主さんに撫でてもらったり膝の上でうたた寝したり、いつでもスキンシップを取ることを非常に好みます。
愛情を求めるあまり、穏やかで優しい低めの声で甘えて、飼い主さんのそばから離れたがりません。あまりにも一途で純粋なので、きっとかまわずにはいられなくなりそうです。

飼い主さんが右に行けば右に、左に行けば左に、どこまでも後ろをついて回ります。

まるで、鴨(カモ)の母親について歩く子供の鴨(カモ)みたいだ。とてもかわいいね。
バーマンは、中型~大型のロング&サブスタンシャルタイプです。骨格が太くて筋肉質で、がっちりしています。独特な鼻の形はローマンシェイプと呼ばれ、窪んだ目頭の辺りから直線的に鼻が伸びています。いわゆる鼻筋が通っている美しい形です。
全体的に丸みを帯びた体型は、狸(たぬき)に似ていると言われています。ふんわりと広がった尻尾は、まるでアライグマのようです。
子猫のうちは、運動量が多くて活発な傾向にあります。個体差にもよりますが、成猫になるにつれて性格は穏やかになってゆき、それに呼応して運動量が落ち着いてくると言われています。
成長したら平均体重が3キロ〜7キロになりますが、体格の大きいわりには跳躍に優れています。ころんとした丸みを帯びた見た目に反して、意外とフットワークが軽く、機敏な動作で高い場所に飛び乗ることができます。

ちなみに3キロといったら、1Lボトルの水3本を持っている姿をイメージしてみると、想像しやすいかもしれません。

7キロは、2Lボトルの水1本と5キロの米袋を同時に抱えたぐらいってことかな、結構重いね。
バーマンは冒険心が旺盛で、あらゆるものに興味を抱きます。運動不足やストレス解消のためにも、キャットタワーやキャットウォークの導入を検討していただくことが一番のおすすめです。
また、フレンドリーでコミュニケーション能力が高いので、積極的にスキンシップを求めて甘えてくる傾向にあります。猫じゃらしなどのおもちゃで一緒に遊んであげると、楽しいだけでなく愛情も満たされて、きっと喜んでくれるでしょう。

クローゼットの中を探検したり、引き出しの中に潜り込んだり、好奇心旺盛な猫ちゃんです。

ケーブルなど細長いものにも興味を示しますので、感電やケガなどに注意してくださいね。

断線防止用の保護チューブを巻きつけておくだけでも安全だし、安心できるよ。
ペルシャ猫から受け継いだ性格
温和で優しい
普段から穏やかでおっとりとしていて、気性の激しい相手とでも仲良くしてくれます。喧嘩を嫌う傾向が強く、大きい声や物音には関わりを避けて、見て見ぬふりをしようとする子もいます。
不機嫌な相手には、静かに近づいてペロッと舐めて、機嫌を直すように説き伏せにいこうとします。攻撃的になっている相手には、寛大な心で沈静化するまで待つという、人徳ならぬ猫徳のある猫ちゃんです。
辛抱強い
動物の扱い方がわからないと、加減できずに少し手荒になってしまっていることがあります。とくに子供にありがちですが、やんちゃな人間に対しても嫌がる素振りを見せないバーマンは、やんわりと落ち着いた様子で仲良く相手をしてくれます。
冷静で、あまり怒ったり拗ねたりしないと言われています。ゆったりと大らかに構えて、のほほんとした心の広さを持ちます。どんなときも感情的になることはなく、暴れて噛みついたり引っ掻いたりしないので、とても飼いやすい猫ちゃんです。
具体的な性格を解説

ペルシャ猫からも血を受け継いでいるバーマンは、基本的に温和でおとなしいので、我がままを言うことがあまりありません。もし色で例えるならば、誠実な印象の青色といった感じがします。
愛情深い性格も手伝って、老若男女を問わず来るものは拒まずといった寛大さで、犬さんなど種別の違うペットとも仲良くなります。どんなタイプを相手にしても、いつでも良好な関係を築くことができます。
環境の適応能力が高いと言われていて、のんびりマイペースに過ごします。先に住んでいるペットに対しても、自分より後からやってきたペットに対しても、不満に感じることなど微塵もなく、なりゆきにまかせて友好的に対応します。
また鳴き声も優しげで、気品と愛らしさを感じさせます。愛情をせがんで鳴き続けることがあったとしても、甘えたような小さい声で鳴くので、集合住宅でも飼いやすいと言えるでしょう。

個体差はあるけれど、大型の猫ちゃんは声が小さい子が多いみたいだね。体の小さい子は声の高い子が多いらしいよ。

楽器に例えると、バーマンの声はカスタネット。シャム猫はトランペット。ペルシャ猫は、そよ風に揺れる風鈴かな。
バーマンは大人しくて、ぬいぐるみみたいなところが魅力ですね。しかし、あまり怒ることがなく穏やかだからといって、なにをしても良いということではございませんので、そこはご注意くださいね。
いつでも優しいということは、温厚がゆえに感情を爆発させることができないとも言えるでしょう。嫌なことや痛いことを我慢していると、猫ちゃんだってストレスがたまりますよね。
たとえば、お子さんやお孫さんが、猫ちゃんの耳を強く引っ張ったり手荒に尻尾を掴んだりしたときには、やんわりと遮りましょう。やってはいけないことを見過ごすべきではありません。
ダメなことを伝えてあげるのも、ひとつの愛情であり優しさです。猫ちゃんのためだけでなく、子供さんたちのためにもなります。もし、ちょっと乱暴にしているところを見かけたら、相手には思いやりをもって接することを教えてあげてくださいね。
バーマンをより詳しく知るために

甘えん坊なバーマンの子猫ちゃんは、さぞかしキュートだろうなと想像するだけでも満面の笑顔になります。
こちらの記事では、バーマンの子猫を迎えるにあたっての心がまえや準備しておきたい必需品など、飼い主さんのお役に立つ情報が満載で充実しています。是非こちらもご一読いただけますと幸いです。
バーマンはどんな猫?子猫を迎える方法と値段や必要な物を知りたい
バーマンには、ミャンマーの寺院で飼われていたという伝承があります。その気品のある佇まいから、聖なる猫と呼ばれています。
こちらの記事では、シャム猫の血を引いているバーマンなど5種類の長毛種の猫ちゃんたちを紹介しています。バーマンの起源などにも触れています。是非こちらもご一読いただけますと幸いです。
シャム猫の長毛を飼いたい!バリニーズなど甘えん坊な5種類を大公開
まとめ
- バーマンの性格は、シャム猫とペルシャ猫の血を受け継いでいます
- 甘えん坊で、一緒に遊んでもらうことが大好きです
- 人懐っこくて、誰とでも仲良くなります
- おもちゃはもちろん、飼い主さんがしていることにも興味津々です
- 穏やかでおっとりとしていて、喧嘩を好みません
- 辛抱強くてマイペースで、あまり激しい感情を見せません
いまや人気上昇中のバーマンの特徴は、じつは性格だけにとどまりません。サファイアブルーの美しい瞳、ふさふさの大きな尻尾、色と柄が豊富なポイントカラー、手足の先の白いグローブと白いソックス。たくさんの魅力であふれています。
バーマンと出会えたラッキーなあなたに、喜びがいっぱい訪れますように。あなたと出会えたハッピーなバーマンにも、楽しいことがいっぱい訪れますように。動物好きのみなさんにも、平和な毎日が訪れて未来が輝くように、心から願っています。
最後まで読んでいただきまして、ありがとうございました。
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